魚沼市中家 清塚晃穂さん(32)富喜さん(32)

 「二人で一緒にいる時間をもっと大切にしたい。それが、農業を始めた一番の理由です!」と話す清塚晃穂さん。

就農5年目で、深雪なすを中心にサツマイモやサトイモを栽培しています。

「以前は冬場の収入確保のために出稼ぎをしていました。でも、妻ともっと一緒に過ごしたいという気持ちが強くなって、冬でもできる作物は無いかと探し、この冬からはふきのとう栽培に挑戦しました」と話します。

 晃穂さんは千葉県出身で、妻の富喜さんとは家族の影響で進学した三重県の高校で出会いました。

同級生だった二人は農業を学び、卒業後それぞれ進学・就職し、社会経験を積みます。卒業後は営業職として働いていましたが、結婚後に新型コロナで環境が大きく変わり、「このままでいいのだろうか」と将来を考えます。

富喜さんの実家が農家だったこともあり、農業という選択肢を考えたと話します。一方で、富喜さんは「今思えば、こんなに早く農業を始めるとは思っていなかったです(笑)」と当時を振り返ります。

それに対し晃穂さんも、「35歳、40歳くらいになったらやるだろうと考えていました。でも結婚を機に挑戦しようと決めました」と決意を語ります。

こうして二人は2021年に魚沼市で、本格的に農業の道を歩み始めました。

 昔から人と話すことが好きな晃穂さん。「妻もカフェ巡りが趣味で、いつか自分たちが育てた野菜をカフェや飲食店で使ってもらう事が夢だった」と話します。

趣味のカフェ巡りをきっかけに、店員さんに自ら声をかけ信頼関係を築いた結果、サツマイモやサトイモを扱ってもらえることになった時は「夢が叶った瞬間でした」と嬉しそうに話します。

「これからは、深雪なすを地域にPRして知ってもらうことが目標です」と話す晃穂さん。

富喜さんとの時間を大切にしながら、自分たちらしい農業のかたちを模索する日々。笑顔と愛情にあふれる毎日の中で、夫婦はお互いを支え合いながら、これからも共に歩み続けます。

2026年3月号掲載