十日町城之古 髙橋真紀子さん
やわ肌ねぎ7万本、夕顔200本をメインに栽培している就農5年目の髙橋真紀子さん。
東京でOLをしていた頃から農業に興味を持ち、10年前に地元の農業法人に就職しました。従業員として農業に触れる中で「独立したい!」という強い思いが芽生え、2020年に就農。真紀子さんの農lifeがスタートします。
「『ねぎ塾』ってすごいんです。ネギのベテラン生産者が先生になって、種まきから収穫までの栽培工程を、すべて惜しみなく教えてくれて。毎回ためになるし、フォロー体制もしっかりしていて、栽培が楽しかったですね。園芸品目を他にもやってみましたが、自分にはネギが合っていました」と笑顔で話す真紀子さん。
「1年目はとにかく勉強」と、先輩農家さんを訪れたり、栽培指導会に足を運ぶなど積極的に周りとの関わりを持ちました。そんな時、県とJAが連携して新規生産者を育てる『ねぎ塾』に出会い、ネギの栽培に夢中になります。
就農したばかりの真紀子さんを、ネギの栽培にたどり着くまでサポートしてくれたのは、近所の先輩農家でした。
「独立して農業をするのがずっと夢でしたが、いざ就農するとわからないことだらけ。1年目は農家の先輩方にビニールハウスや栽培に必要な資材全般を貸してもらい、いろいろと教えてもらいました。先輩方がいなければ、今の自分はいません」と当時を振り返ります。
「5年目で少しずつ思い描いていた自分に近づいてきたかな?と感じています。時間に縛られず、鳥の声や風を感じながら自然の中で食べ物を作る農業が好き。『美味しかったよ』と人に喜んでもらえることが一番の原動力です」そう話す真紀子さんは、今日もネギと向き合い農業に奮闘しています。
2024年11月号掲載