小黒沢  小海輝忠さん(32歳)

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「幼い頃から農業をする両親を追って畑に行ったり、トラクターに乗せてもらったりしてきて、農業は日常にあって当たり前で、生活の一部ですね」と話すのは、家族で農業を営む小黒沢に住む小海輝忠さん。

現在は父・忠直さんと母・久美子さんの3人で、アスパラガスやネギ、アンジェレトマト、カルビタトマトと、6町歩のお米を栽培から出荷作業までを行っています。

"農業に触れたい"という想いで、高校生の頃から授業で農業を学んできた輝忠さん。
その後は新潟県農業大学校に進学し、20歳で就農。「初めは慣れない早朝の作業に苦労しました。両親の側でやりながら教わっていましたが、当時はただ言われたことをするだけで、手伝っているという感覚でしたね」と当時を振り返ります。

そう話す輝忠さんも今年で13年目。

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小海家の農業は"担当は決めずに手が空いた人がやるが基本"。家族で営んできたからこその阿吽の呼吸で代々続く農業を守っています。

 
農業は、自然の中で自分のペースで進められるところが自分に合っているといいます。
「休みやスケジュールは自分で決めて動けるのが良いですね。その反面、怠けた分は後々自分に返ってきます。自分次第で良くも悪くもできるのが農業ですね」と話します。

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そんな輝忠さんを側で見守る妻・理恵さんは「手を抜こうと思えば抜ける所も手を抜かないで、真面目に一生懸命に農業を楽しんでいます。それをずっと続けて農業と向き合う姿をすごく尊敬しています」と話します。

その真摯な姿勢は野菜を手にする消費者にも伝わっているようで、近所の人から依頼を受けて販売することもあり、地域に欠かせない農家となっています。「うちの野菜を気に入ってくれて『来年もお願いね』と言ってリピートしてくれることがなにより嬉しいですね」とやりがいを感じています。

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昨年一児の父になり、子供の存在が仕事の励みになっているといいます。
家で採れた野菜を離乳食にして食べさせたり、休みの日はお出かけしたりと新米パパとしての一面もある輝忠さん。

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今日も奥さんとお子さんの存在を原動力に、家族で地域農業を守っています。

                                   広報誌とかちゃん 2022.8月号掲載