南雲  金澤 一裕さん (23)

長野県にある八ヶ岳中央農業実践大学を卒業し複合営農を始めた金澤一裕さん。今年で就農3年目。

小さい頃から父の背中をみて育ったせいか農業の道へ進むことに迷いはなく必然だったといいます。

農業のルーツとなった父は稲作を、一裕さんは園芸と現在は担当を分けています。

一裕さんの畑は自宅のすぐ隣にあり、アスパラ80a、トマト5a、カボチャ30aと3種類の野菜を栽培しています。

農業関連の情報収集も積極的に行い、疑問に思ったことはすぐ営農指導員に聞く熱心な一裕さん。

トマトの栽培では十日町であまり行っていないワイヤーによる吊り下げ誘引での栽培方法を取り入れています。

取材中も受け答えをしながら慣れた手つきで手際よくトマトのわき芽を摘む姿は昔から農業に携わっているのが伝わりました。

カボチャの栽培ではJA十日町の営農指導員の話に熱心に耳を傾け「難しい・・・。」と声を漏らすも「JAの指導は的確だと思います!」と笑顔で答えてくれました。

「十日町は立地条件や気候により作物を育てるには不利な状況だけど、環境に負けず一生懸命良いものを作ろうと農家さんは努力している。県外ではJAが法人を創って米を生産しているところもあるが十日町でもそのような事業展開を行う際には立地条件などが偏らないように、地域の農家さんたちにもしっかり分散させてほしい。」とJAへの要望を話してくえました。

今後の目標を聞くと「GAP認証やオーガニック認証をいずれ取りたい。直接消費者と関わりを持って声を聞きたい。」と笑顔をみせた一裕さん。

これから十日町の農業を担っていく若手農業者としての活躍が楽しみです。
2018.7月号掲載