十日町市原町 鈴木尚貴さん(40)

「酪農は大変とよく言われますが、仕事のルーティーンが決まっているので自分で時間を作ろうと思えばちゃんと作れますし、なんでも前向きに捉えることが大事と思っています。牛もかわいいですし、酪農は楽しいです」と笑顔で話す尚貴さん。
実家の鈴木牧場の3代目として牛の交配、育成、搾乳等日々酪農に向き合っています。小さい頃から酪農の手伝いもしていたことから中学生の時にはこの道に進む意思を固めていたといいます。

就農した頃は慣れない作業に苦戦したり、牛が病気になってしまう等辛いこともありましたが、19年目の現在は経験を積んだことで時間配分がうまくできるようになり余裕が生まれたといいます。
酪農の仕事をしっかりしながら、限られた時間の中でトラックやバイク、スノーボード等様々な趣味をアクティブに楽しんでいます。

そんな尚貴さんの目標は牛舎の規模を拡大し、増頭すること。もう一つは、ホルスタインの美しさを競う「共進会」に参加し賞を獲ることです。
過去の全日本ホルスタイン共進会では、父・正さんと改良を重ねた牛が育成牛部門で2回チャンピオンとなりました。

現在は共進会自体の開催が少なくなってしまいましたが、またチャンピオンになる牛を出したいと意欲を燃やしています。
昭和58年、祖父の代に「本州で一番乳量を出した優良な牧場」として石碑が建てられている鈴木牧場ですが、さらに今年6月には「令和7年度都府県年型別検定成績優秀牛」として本州の乳脂量の記録を更新しました。
月3回ある乳質検査でも味は毎回Aランク。品質の高い鈴木牧場の牛乳は地元のジェラート屋でも使用され、多くの人に愛されています。

「牛には名前を付けて、愛情をもって話しかけたり、頭をなでたり、愛着を持って育てています。出荷する時は少し寂しいけど、自分が育てた牛は誇りです」と笑顔を見せる尚貴さん。家族3代に酪農の技術が継承された鈴木牧場で今日も酪農を楽しんでいます。

2026年9月号掲載


