魚沼市並柳 滝沢ファーム 滝沢光さん(37)真夏さん(38)

 スイカやネギ、サツマイモを栽培する滝沢光さん・真夏さんご夫妻が、農業を始めたのは5年前。未経験から農業の魅力に触れ、「ただ野菜を作るだけでなく、農を作る農作者でありたい」という思いで、自分たちならではの農業スタイルを作り上げています。

 光さんは15年前からプロスノーボーダーとして活躍し、妙高市にある国際スノーボード&スケートボード専門学校でコーチも務めています。選手時代からの経験を活かし、オリンピックメダリストやプロ選手など多くのアスリートを育成してきました。

光さんはコーチとして「心技体」すべての視点から選手に必要なことを見極め、不安要素を1つずつ取り除いていくことで、チャンスを成功へと導いていきます。

この考え方は農業にも活かされ、「品種や土壌、天候などを多角的に捉え、必要な対策を先回りして行うことで、より収益を上げられると考えています」と話す光さん。「スノーボードも農業も、勝負は1年に1回。だから成功させたいんです」と笑顔を見せました。
 

 結婚後に初めて農業に触れ、その楽しさを知った真夏さん。農業未経験者の視点から「畑をしたいと思っている人は多いのではないか」と考え、2023年から畑の一部を貸し出す「シェア畑」をスタートしました。

自分の畑がなくても野菜が採れる楽しさを味わえる点がとても人気となり、リピーターも多いと言います。

さらに「消費者と距離の近い生産者でありたい」という思いから、2024年に冬季限定で「焼き芋専門店 みつみつ」をオープン。蜜たっぷりな焼き芋はとても人気が出ています。

「今シーズンの営業は終了していますが、来シーズンもお待ちしています」と明るく話す真夏さん。これから始まる畑作業で「今年はもっとたくさんのサツマイモを収穫できるように頑張ります」と意欲的です。
 

 「農業のプロは先輩を含めたくさんいます。しかし自分たちの経験を農業に取り入れることで、新しい農業の形が生まれると思うんです」と話す滝沢夫妻。これからも農作者として、自分たちらしい農業の形を築いていきます。

2026年5月号掲載